理想の女
「理想の女」★★★★
原題 A GOOD WOMAN
原作 オスカー・ワイルド戯曲 「ウィンダミア卿夫人の扇」
2004 製作 アメリカ他
監督 マイク・バーカー
主演 スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハント
【あらすじ】 1930年イタリアの社交界が舞台。
南イタリアの高級リゾート地アマルフィを訪れた新婚夫婦のメグ(スカーレット・ヨハンソン)とロバート(マーク・アンバース)。
ある日、ロバートは、アンティークショップで、魅惑的な女性ミセス・アーリン(ヘレン・ハント)と出会う。 アーリンのすすめで、メグの20歳の誕生日のプレゼントに扇(扇子)を購入する。その後、二人が密会しているのを住人にみつかり、二人が逢引しているのでは?と噂がたつ。 やがて、メグの耳にもその噂ははいり。。。
【感想・ネタバレあり】 最近、「サロメ」の芝居やオペラを観て(WOWOWですが。。。)オスカー・ワイルドのにわかファンになりました。 この映画も原作がワイルドなので、観てみました。
2004年製作ですが、1930年のイタリア社交界の衣装、小道具が素晴らしく、雰囲気が出てました。
冒頭が、とあるホテルのレストランのヘレンから始まるのですが、その場面から映画に引き込まれました。雰囲気が素敵過ぎます。
途中は、かなり、退屈な場面(新婚夫婦のいちゃいちゃとか。)が続く。。。と思いました(でも、セットや衣装が素敵すぎて目の保養になります)が、さすが、ワイルドの原作ですね。どんでんがえし、ほどではないですが、ミステリーな部分が隠されています。
最初から、「そうだろうなー」と、勘の良い人ならわかってしましますが。。。。(ミステリーファンの私はわかってしまいました)わかっても、尚、後半部分は、良いです。
前半の伏線が、見事、後半に繋がる手法。。。脚本が上手いのか。原作が良いのか?
ヘレンハントの演技がとても良くて(役柄があっていました)、ラスト近くでは、切なくて、泣いてしまいました。。。
後味は凄く良いです。
時間も短めですし、私と同年代の女子の皆様におすすめです。年輩の女子にもおすすめです。
ぜひ、泣いて下さい。
そして、すっきりして、働こう!!