女子一人旅のすすめ

9月から、常勤で働きはじめた独女子です。
一人旅は、最近は、5月に、ツアーですが、憧れの英国に行ってきました。そちらの日記をツラツラ書きつつ40代のプラプラしたおひとり様の日常を、描いています。

武士の献立


「武士の献立」★★★



2013年 日本



監督 朝原雄三  主演 上戸彩



【あらすじ】 江戸時代、加賀藩に実際に存在した料理担当武士・舟木伝内と息子が残したレシピ集「料理無言抄」を題材にした人情劇。
 主役、春(上戸彩)は人並み外れた料理の才能と味覚を持っていたが、勝ち気過ぎてたった1年で婚家から離縁を言い渡される。加賀藩で料理方を務める舟木伝内(西田敏行)に料理の腕を見込まれた彼女は、彼のたっての願いで伝内の息子安信(高良健吾)のもとへ嫁ぎ、彼に料理指南をする。。。


感想 ネタバレあり】 江戸時代の料理や、作り方がたくさん見られるのかな~と、楽しみに観ましたが、料理は、確かにでてきますが、それほど、メインではありませんでした。(泣)

 それよりも、主役の春を取り巻く環境や、安信(高良健吾)の親友が、加担した藩の改革派の問題の方が大きく取り上げられています。もちろん、その話が出ることで、物語に深みは出ましたが、メインがなんであるのか、わからなくなる程にしなくても。。。


 2時間の上映時間がありますが、少しコメディタッチで、悪役
がいないことから、気楽に、何も考えずに見れます。(笑) テンポも早いし飽きませんでした。 良い人ばかりてのには、飽きましたが。。。



 私が観たかったのは、もっともっと、春の創作料理をレシピにして、紹介する場面が多い映画でした。。。


 最終的には、春と安信の 
なんてゆうか? 夫婦愛?を感じるラストでしたが(テーマは、これかな??)、後味は、良かったです。




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八月の家族たち AUGUST: OSAGE COUNTY




『八月の家族たち』 ★★★★



原題 AUGUST: OSAGE COUNTY 




2013年 アメリカ

       

監督 ジョン・ウェルズ    主演 メリル・ストリープ



【あらすじ】 ピュリツァー賞とトニー賞を受賞した舞台の映画版。

 良く出来たアメリカのヒューマン家族物語。
 アメリカのオーセッジ郡の田舎住む母親バイオレット(メリル・ストリープ)と、父親。父親の失踪で、長女夫婦とその娘14歳、次女、三女と婚約者、叔母夫婦(母親の妹)とその長男30代?が、一同に集まる。
 結局、父親は自殺だった。その葬式の後の会食時に、辛辣な本音をぶつけ合う家族たち。本音の中から、各々が抱えた秘密が明らかになっていく。。。




【感想 ネタバレあり】 脚本が、凄く、良く書けています。ただ、良く書けているからこその、辛辣な家族の(家族だからこその)本音に、耳をふさぎたくなる場面があります。


 昔から、舞台や小説では、定番の、お葬式のあとの家族の本音が題材です。ですが、脚本が良いので、その本音が、すさまじいのです。
 「もう、やめてくれ!」「なんで、そんなに意地悪なんだ!」「そこまで、言うことないじゃないか!」と、他家族から(主に、叔母の夫や、長女の夫など。。。)苦情が何度も上がるほどです。

 以前、観ていた、アメリカのドラマの「ブラザー&シスターズ」なんて、足元にも及ばないほどの辛辣さ加減。

 ただ、理由はありまして、主役のバイオレットは薬物依存で、精神破綻しているのです。ので、しょうがないのかな。ジュリア・ロバーツ演じる長女の辛辣さは、何故なのか、皆無ですが。。。(更年期のせい?それとも、性格?)

 物語は後半になると、どんどん、お互いの秘密が暴露しています。とくに、叔母さんの秘密が衝撃的でした。
 家族それぞれの秘密が、想像もできないようなことなんです。。。



 私が、一番、心に残ったシーンは、三女の婚約者(40代)が長女の14歳の娘と、マリファナを、吸うシーンです。 マリファナは、男が持っていたものです。
 この男 その以前の部分から、娘に興味を持っていそうでした。。。 が、娘にキスを迫ったり、おっぱいを見せろと言ったりするのです。(未遂です)

 結局、三女たちは、そのまま、逃げ帰るわけですが。。。三女に、怒鳴り込む長女に、逆切れします。「確かに、婚約者は悪かったわ。けれど、あなたの娘も悪かったと思わない?もちろん、婚約者は、最低よ。でも、貴方の娘は少しも悪かったと思わないの?」と。


 その三女の言葉に、ハッとさせられました。 アメリカでは、未成年や、合意の上での、妊娠などについて
厳しいですよね。もちろん、犯罪ですが、今回のことも、合意なんですよ。。。合意なのに、男性だけが一方的に責められるのは、どうなんだろうという。。。考えに、一石を投じられた感じがしました。

 また、この事件をきっかけに、正義とは?とか、それぞれの価値観とは?幸せとは?と、考えさせられました。



 ラストは、ただ一人残された、メリルストリープで、終わっています。それは、物悲しくて、でも、自らがまいた種であったのでしかたないな、という後味は以外と悪くはありませんでした。



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始まりは5つ星ホテルから VIAGGIO SOLA

「始まりは5つ星ホテルから VIAGGIO SOLA」★★★★★


 2013年 イタリア



監督 マリア・ソーレ・トニャッツイ  主演マルゲリータ・ブイ


 (あらすじ)高級ホテルのサービスをチェックする覆面調査員が題材のドラマ。覆面調査員として世界を回りながら5つ星ホテルを滞在する女性が、さまざまな出来事を通して自分の人生を見つめ直していく。



(感想ネタバレあり) 原題が「VIAGGIO SOLA」で、直訳すると、「女性一人旅」。
  また、主役のイレーネが、40代で、独身。


 あれ?これ、私の話?と、ここまででも、親近感覚えます。。。


 
 主役イレーネの仕事は、趣味と実益を兼ねた高級ホテルの覆面調査員。 高級ホテルが、いくつも映画の中に出てくるのですが、仕事で宿泊できるなど、本当に、うらやましいです。 この映画の見所の一つは、高級ホテルが、余すことなく出てくるところです。部屋も、スイートルームもありますし。 パブリックスペースの、プールや、スパ、バーカウンター等、高級ホテルで実際に撮影されています。 これだけでも見応えあります。。。



 イレーネは、感覚的には、庶民に近く、お金持ちではないところも親近感がわきます。 でも、貧乏というわけでもないですし。 私は彼女ほど、良い暮らしぶりではありませんが。。。


 以前、アメリカのテレビドラマの「SATC」が好きで観ていましたが、彼女達は、セレブ?過ぎて親近感は、沸かなかったのを思い出しました。


 物語は、彼女の仕事の他に、日常も、あります。 会えば、口喧嘩の姉。 姉の子供二人との旅行。 元恋人で、現在は親友の男性。
 独身女性の日常がリアルで、主人公に感情移入してしまいます。姉との口喧嘩のなかで、「家庭もないくせに、いつも、貴方の都合に合わせている。いつも、自由のくせに。なにが忙しいの?」と言われる場面があります。 この台詞は、グサッと胸に響きました。 まるで、自分のことを言われたようです。 40代まで、独身でいると、ついつい、人に合わせられなくなっていきます。。。

 この作品は90分と短いのですが、彼女の日常と仕事が、本当に上手くまとまっています。 暗くなく、カラッとした話で、大好きな作品になりました。 『トスカーナの休日』が好きな人には特に、おすすめです。



 映画の後半で、ある事件が起こり、彼女自身が、今までの気ままな人生を振り返り、急にえもいわれぬ孤独に、押しつぶされる場面があります。


 自由を満喫して生きてきた独身女性の孤独に共感しました。同年代のおひとりさまは、皆、共感するのでは?

 ラストもまずまず納得のいくもので、安易に結婚オチではなくて良かった、でした。



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