鑑定士と顔のない依頼人LA MIGLIORE OFFERTA
「鑑定士と顔のない依頼人LA MIGLIORE OFFERTA」★★★
2013 イタリア 監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
(あらすじ )刺激的な謎をちりばめて紡ぐミステリー。天才鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄(ほんろう)されていくさまを描いている。
(感想ネタバレあり)ミステリー好きな私としては、この映画が、テレビで予告編を見たときから、面白いのだろう、と、期待していた、作品です。
期待値が上がれば上がるほど、期待しているのとは、違う内容だと、がっかりしてしまうのが、人間の性ですね。。。そんな作品でした。。。
ラストに、どんでん返しがあります。前半の伏線が、「あ、これ、そういうことか。。。」と、ラストに繋がる、ミステリーです。
ただね、後味悪い映画です。
(ここから、本当にネタバレします)
結局、主人公の鑑定士が騙されるわけですが。。。
何も、老人(たぶん、60代)を騙すことないだろうに、と、思うのです。
確かに、偏屈で、人間嫌いで、嫌な感じの鑑定士=老人でした。でも、結婚もせず、孤独な彼を、何も騙すことは、ないだろうと思うのです。
はい。思いっきり、主人公に感情移入しています(笑)
確かに、お金も地位も名誉もある彼です。こう書くと嫌なやつですね。。。
そんな彼が心開いたであろう、彼女と友人二人が、裏切って、騙す必要はないのでは。。。とまあ、私は、後味は悪かったのですが、話し自体は、文句のつけようがないミステリーだと思います。