晴天の霹靂
「晴天の霹靂」 2014.5 ★★★★
監督 劇団ひとり 主演 大泉洋
(あらすじ)40年前にタイムスリップした売れないマジシャンが、同じマジシャンであった若き日の父とコンビを組み、自身の出生をはじめとする家族の秘密を知る。
はい。大泉洋狙いで、観ました(笑) しかも、WOWOWで。。。
(感想ネタバレあり)大泉洋の話しを、まず、します。
*注意 ご興味ない方、飛ばして下さい
彼は、本当に忙しい人なんですよ。この映画撮ったのは、2012~2013の筈なんです。 この時期、彼は、民法に主要3名の役あり。四月から、「水曜どうでしょう」の企画で12日間のアフリカロケあり。8月は「祭り」、7月は、CUEで「ジャンボリー」というコンサート、7月舞台、その他、映画やWOWOWドラマ。。。等、書ききれない程忙しいんですね。また、娘さんも2歳(その頃は)で、そばにいたい時期です。絶対に、つまらない脚本には、出演されないと思っていたのです。
またはね~、「ささらさや」のように、ご自分の妻役が、ガッキーだから、出演するとかね。。。馬ににんじん的なものなら出演するとか。。。
なので、「晴天の霹靂」は、面白いのではないかとは、思っていました。
いましたが、巷に溢れているタイムスリップもの、というところが、鑑賞するのを遠ざけていました。
感想は。。。面白かったです!
大泉洋出演の中では、私の中では、上の方にランクする作品でした。ちなみに、私の中での一位の役は、派遣の品格テレビドラマですが。。。、二位はアフタースクールです。特に、後作品は、傑作です。
大泉洋は器用な役者さんなので、どんな役でも出来るのですが、このさえないマジシャンの轟晴夫役は、当たり役でした。 マジックも、本当のマジシャンのようにに、手さばきが綺麗です。
脚本は、タイムスリップものということですが、何故?タイムスリップものを書いたのか、疑問な話しです。 主人公によって、物語が変わるということは一切ないですし。 あと、物語の先が、見えてしまいます。ミステリアスな部分が一切ありません。
私はジャンルとして、SFが好きなので、良く、タイムスリップものも観るのですが。タイムスリップものとしては、「バック トゥ ザ フューチャー」や、「時をかける少女2010」の方が良く出来ているし、好きです。
ただですね。 SFの設定を抜きにしても、良く出来た脚本だと思います。
浅草を舞台にしているので、人情劇もありますし、無駄な台詞がありません。 96分間、ひねりは一切ありませんが、飽きずに見れました。
ラストで、母(柴咲コウ)役の方が、晴夫が、自分の息子だと知っているとわかるシーンがあります。
これがね、一言なんですが、すごく、良いのです。
そのあと、カメラは晴夫のマジックのシーンに変わるのですが、その流れも凄く良いのです。
母子の愛情が伝わってきて、つい、泣いてしまいました。
時間の余裕のあるかたは、ティーブレイクがてら、おすすめの映画だと思いました。