マダム イン ニューヨーク
『マダム イン ニューヨーク』★★★★★
原題 ENGLISH VINGLISH
2012 インド
監督 ガウリ・シンデー 主演 シュリデヴィ
【あらすじ】 インドの中流家庭(の上の方)の専業主婦シャシ(シュリーデヴィ)。 ビジネスマンの夫、2人の子供のために、自分を犠牲にして、家事をこなしている。
唯一の趣味は「ラドウ(インドの伝統菓子)」というお菓子を作り、ご近所に売ること(本格的)。
英語ができないことから、長女やビジネスマンの夫から、馬鹿にされ、「ラドウ作りだけは、天才的に上手い」と、ビジネスマンの夫からは卑下される(愛されてはいるのだが。。。)。
そんな、ある日、親戚の結婚式の手伝いを頼まれ、一人NYに行くことになるシャシ。 英語の出来ないシャシは、「4週間で英語が話せる」の広告をみて、親戚や家族に黙って、学校に通い始める。。。
【感想ネタバレあり】 英語の話せない日本人なら、誰もが共感する内容です。
また、シャシも、日本における専業主婦のようです。夫や、子供から、馬鹿にされ、なおも、家庭に尽くす。。。これって、日本の主婦そのままですよね。 もちろん、例外もあるし、今世代は、違うのでしょうが。。。そんな訳で、シャシの周囲における何もかもに共感しまくります。
NYのカフェ(イートインの)で、英語が話せないのに買おうとして、馬鹿にされ、ひどい目にあいます。
NYでなくても、こういう風に馬鹿にする店舗(日本でもあります)て、ありますよね。
そのとき、さりげなく、救ってくれた、フランス人のシェフと、英語学校で再開します。ロマンス?もあります。
学校に通っている場面も、本当に楽しそうで、仲間の先生や生徒も個性的で、あきません。
映画の後半で、シャシは、ただ、家族に尽くしていて、犠牲になっているのではなく、自分が楽しまなきゃ、家族も楽しめない、ことに気づきます。
変わらなきゃいけなかったのは、自分だったと、悟るのです。
私自身、ここ2年ほど、自分を犠牲にして暮らしてきたので、シャシの気持ちが、よくわかります。でも、家族は、わかってくれないのですよね(それとも、わかっているのに、自分勝手なのか)。。。
最後は、安易なハッピーエンドですが。。。それは、それで、良かったです。というか、みんな、良い人すぎますが、インド人て、良い人ばかりなのかな。。。
インド映画にしては、歌や、ダンスが少なかったらしいですが。。。私は、ない方が良かったかな。
本当に幸せの処方薬のように、絶対にハッピーになれる映画です。ぜひ、観てください。