『リバース』と、『ビブリア古書堂の事件手帖7』
最近読んだ本の感想です。
『リバース』★★★★
作 湊 かなえ
テレビドラマが、結構、面白くて、続きが気になったため、購入した。
やはり、そうなんだけれど。。。テレビドラマて、主役ありきで、脚本作るので、だいぶ、ドラマの登場人物たちとはイメージの違う原作(主役25歳くらいだし。例の事故から3年後という設定)だった。特に、小池徹平演じる広沢は原作では、大男。ま、ドラマは小池徹平ありきだし、仕方ないよね。(大好きなハリポタでも、登場人物が原作のイメージと違っていたキャラもいたし)
ただ、原作の台詞や、流れ、雰囲気は、同じだったの。
お、凄い、と、思ったよ。
ミステリーなので、あまり、多くは語りたくはないのだけれど。
最後の種明かし(広沢は、事故で、死んだのか?殺人なのか?)で、私は驚いたし。『人殺しだ』と書いた犯人(こちらは)も、わかり、謎が解明して、すっきり出来たのは、良かった。ただし、本格ミステリ(私は、クリスティとかが好きなのよ)ではない。
主人公の深瀬が、コーヒー好きで、コーヒーショップが出てきたり。ウンチクを語るシーンは、珈琲好きには、嬉しい。
また、深瀬のことを、丁寧に描いていて、感情移入できた。
私も、中学まで地味なグループだったので、そのときのことをリアルに思い出したりしたな。
高校になってからは、地味ではなくて、変わり者グループ(アニメ好きとか。漫画好きとか。演劇好きとか)に所属していた。みんなで、放課後、UNOしたなー。確かに、今思い出すと、高校の時の方が、面白かった。→というか、中学以下の記憶が、ほぼ、ない私。高校の記憶も、うっすら、なんだよね(笑)。
深瀬が、広沢を探す旅に出るあたりも、好きなエピソードなので、ドラマでは、どう描かれるか楽しみだ。
『ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~』★★★★
作 三上延
シリーズは、全部読んでいて、シリーズ全部では『★5』。
毎回毎回、本の謎を解いていくのだけれど。。。今回は、あっと驚く謎解きがなかったのが残念(わかっちゃったよー)なのと。主役の二人の初々しさ(恋に対しての)が、感じられなったところが残念だった。
このシリーズは、私が知っている本(作家)を題材にしてくれることが多い。しかも、好んで読んでいる作家の本が多いの。
今回も、中学時代、演劇少女だった時期に読み漁ったW・シェイクスピアが、題材で、嬉しかったし。すんなり内容に入れた。
ところで、疑問(引っかかる)があるのよね。そこで、今回の作品が、入って来なかった。
栞子さんの母親て、10年前に失踪するの。今回、その謎が解けるのだけれど。私は、どうして?と納得できないのよ。
生意気な娘なら、ともかく、素直な可愛い栞子さんたち(妹は7歳くらいよ)娘を置いての失踪は、この理由では納得できないのよね。
まあ、リアルさを追求したい話(本)ではないのでしょうがね。『だから荒野』などは、なぜ、主婦が失踪(家出)したのかわかるのよ。でも、それありきの話(本)ですのものね。
まあ、私などは、自由に生きていたいから、独身だものね。子供がいたら。。。こんなに自由には、生きられないと思うし。自由になりたいと、ある日、主婦も考えるのかな?
本好きの主婦なら、納得できるのかしら?
今年は、アニメ映画化と実写映画化もするらしく、楽しみ。できれば、原作のイメージ(長い髪に巨乳の栞子さん)に近い方にしてくれると、原作ファンは嬉しいかな。
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