女子一人旅のすすめ

9月から、常勤で働きはじめた独女子です。
一人旅は、最近は、5月に、ツアーですが、憧れの英国に行ってきました。そちらの日記をツラツラ書きつつ40代のプラプラしたおひとり様の日常を、描いています。

八月の家族たち AUGUST: OSAGE COUNTY




『八月の家族たち』 ★★★★



原題 AUGUST: OSAGE COUNTY 




2013年 アメリカ

       

監督 ジョン・ウェルズ    主演 メリル・ストリープ



【あらすじ】 ピュリツァー賞とトニー賞を受賞した舞台の映画版。

 良く出来たアメリカのヒューマン家族物語。
 アメリカのオーセッジ郡の田舎住む母親バイオレット(メリル・ストリープ)と、父親。父親の失踪で、長女夫婦とその娘14歳、次女、三女と婚約者、叔母夫婦(母親の妹)とその長男30代?が、一同に集まる。
 結局、父親は自殺だった。その葬式の後の会食時に、辛辣な本音をぶつけ合う家族たち。本音の中から、各々が抱えた秘密が明らかになっていく。。。




【感想 ネタバレあり】 脚本が、凄く、良く書けています。ただ、良く書けているからこその、辛辣な家族の(家族だからこその)本音に、耳をふさぎたくなる場面があります。


 昔から、舞台や小説では、定番の、お葬式のあとの家族の本音が題材です。ですが、脚本が良いので、その本音が、すさまじいのです。
 「もう、やめてくれ!」「なんで、そんなに意地悪なんだ!」「そこまで、言うことないじゃないか!」と、他家族から(主に、叔母の夫や、長女の夫など。。。)苦情が何度も上がるほどです。

 以前、観ていた、アメリカのドラマの「ブラザー&シスターズ」なんて、足元にも及ばないほどの辛辣さ加減。

 ただ、理由はありまして、主役のバイオレットは薬物依存で、精神破綻しているのです。ので、しょうがないのかな。ジュリア・ロバーツ演じる長女の辛辣さは、何故なのか、皆無ですが。。。(更年期のせい?それとも、性格?)

 物語は後半になると、どんどん、お互いの秘密が暴露しています。とくに、叔母さんの秘密が衝撃的でした。
 家族それぞれの秘密が、想像もできないようなことなんです。。。



 私が、一番、心に残ったシーンは、三女の婚約者(40代)が長女の14歳の娘と、マリファナを、吸うシーンです。 マリファナは、男が持っていたものです。
 この男 その以前の部分から、娘に興味を持っていそうでした。。。 が、娘にキスを迫ったり、おっぱいを見せろと言ったりするのです。(未遂です)

 結局、三女たちは、そのまま、逃げ帰るわけですが。。。三女に、怒鳴り込む長女に、逆切れします。「確かに、婚約者は悪かったわ。けれど、あなたの娘も悪かったと思わない?もちろん、婚約者は、最低よ。でも、貴方の娘は少しも悪かったと思わないの?」と。


 その三女の言葉に、ハッとさせられました。 アメリカでは、未成年や、合意の上での、妊娠などについて
厳しいですよね。もちろん、犯罪ですが、今回のことも、合意なんですよ。。。合意なのに、男性だけが一方的に責められるのは、どうなんだろうという。。。考えに、一石を投じられた感じがしました。

 また、この事件をきっかけに、正義とは?とか、それぞれの価値観とは?幸せとは?と、考えさせられました。



 ラストは、ただ一人残された、メリルストリープで、終わっています。それは、物悲しくて、でも、自らがまいた種であったのでしかたないな、という後味は以外と悪くはありませんでした。



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