冬の札幌旅行記 2015.12⑤ 【安古】
明日は、決められた食事にて、本日しか札幌の冬の味覚を楽しむ機会はなし。
迷ったのですが、直前にオンエア(私の住んでいる地域では、本放送から半年から一年遅れで放送されている)されていた『おにぎりあたためますか』をみて、どうしても行きたかったお店に行くことにした。
鮟鱇料理【安古】 10,000円コース★★★★★
女一人だと敷居が高かったのだけれどね。
実は、昼間に、一度、お店の前まで見に行ったのだけれど(その際に撮ったのが上の画像)、敷居があまりににも高く、やめようかな、と思っていたのよね。
そんなわけで、本日の夕飯は、ホテルの横にある、回転寿司屋さんに行って、テイクアウトしようと思っていたの。
そしたらね、お店の方から、かなりキツメに「忙しいから、無理」的な言い方をされたの。
いつも以上の厳しい口調に心が折れて(他の札幌のお店がみんな親切だから、余計に、悲しくなったのかな)、やはり、「安古に行こう!」と思ったのよ。
でね、電話をかけたの。
「あの、旅行者で、女一人なんですが、大丈夫ですか?(忙しかったら無理かな。とか、味のわからない小娘が行って良いのかなとか思っちゃって。)八時くらいに着きますが、まだやっていますか?」
電話にでたのは、女性の年配の方で「大丈夫ですよ。空いていますよ。すぐに、いらっしゃい」と優しい声。涙もろい私は、優しいこと言われ、ついポロリ。
それから、ホテルに一旦戻って、迷いながら、お店に到着したのは、8時30過ぎ。
「ホームページ見ました!」で、生ジョッキ1杯サービス。 煮こごり
電話に出てくれたのは、女将さんで、優しく迎え入れてくれたの。
大将も、テレビのオンエアにかなり出ていた(『おにぎり』の中でね)ので、懐かしさすら、感じるお顔。
暖かな、店内のカウンターで、とりあえず、生を一杯頂いた。
共和え サービス アンキモ刺身
奮発して、一万円のコースを頂いたけれど、本当にどれも、美味しかった。逆に、この値段では安いくらいだと思う。
テレビを見て来たのだけれど。 私は20年以上前に読んだ【美味しんぼ】から、一度、アンコウ鍋を食べてみたい夢があったの(漫画の中で、なまら美味しそうだったの)ね。
10年くらい前に、アンコウ鍋を食べに行く予定があったのだけれど。行ったときには、お目当てのお店が潰れていたの。そこから、苦節の日々。。。しかも、アンコウづくし。夢が叶ったよ。
あんこうキモ
あんこうキモも、美味しかったけれど。
道外から、テレビを見てこちらに来たことを話すと、えらく、気に入ってくれて(たぶん、私、20代とかに見えたのだと思う。)サービスで出してくれた あんキモ刺身 がめちゃ美味しかった。
臭みがなくて、口の中、トロケるよ。
サービス焼き物 ホホ肉カジカ子和え
こちらのサービスのアンコウの焼き物も醤油味で、美味しい。
から揚 あんこう鍋
雑炊・香の物 シャーベット
私が一品目を食べたところで、座敷にいたお客様が帰って、店内の客は私一人。
お店の方(大将と女将さんと従業員)と私で、いろんな話をしたよ。おにぎり以外でも、安田顕さんがプライベートで来ていたことなども聞けた。女将さんは、5人の中では、一番礼儀正しい安田さんが一番好きらしい。
私も個人的な悩みを打ち明けたりして、身体も心も温かくなった。
本当にここに来て良かった。
ちなみに、このお店、45年創業の老舗。アンコウは、北海道産にこだわっているの。旬のアンコウは冬しか獲れないので、夏は、お休みにしてるのだって!!
で、女将さんは。。。その間、お友達とご旅行に行ったりしているらしいの。写真も見せてもらちゃった。
大将はというと。。。陶芸をしているのですって。
こちらが、頂いた、大将作のぐい飲み。
お土産に頂きました(常連客などに、差しあげているらしい)。嬉しい。
これを見るとね、私の淀んだ心が洗われます。
今冬は行けなかったけれど。 絶対、また、再訪する。
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